内部SEO・外部SEOとは?それぞれやるべきことを解説
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SEO対策という言葉は聞いたことがあるけれど、内部SEOと外部SEOの違いが分からないという方も多いのではないでしょうか?
本記事では、内部SEOと外部SEOの違いやそれぞれの目的、具体的な対策方法について詳しく解説します。サイト構造の最適化やコンテンツ品質の向上、効果的なバックリンク獲得戦略など、すぐに実践できるノウハウが満載です。
内部SEOとは
内部SEOとは、Webサイトの内部構造に対して行うSEO施策のことを指します。内部SEOの目的は、検索エンジンのクローラーに対して、Webサイトの内容を正確に伝えることです。
内部SEO対策の具体例
内部SEOでは、クローラーに正確な内容を伝えるための施策が重要です。例えば、ページタイトル(h1タグ)に上位表示を狙うキーワードや関連語を含めることで、そのページの主題を明確に伝えることができます。
また、見出しタグ(h2~h6タグ)を使って文章構造を明確にすることも効果的です。見出しタグを入れ子構造で順序どおりに使用することで、クローラーがページ内容を正しく理解しやすくなります。
さらに、meta descriptionタグを最適化することも重要です。meta descriptionはページタイトルの下に表示される説明文で、ユーザーがクリックするかどうかの判断材料になります。キーワードを含めつつ、ページの内容を正確に説明することが求められます。
画像のaltタグも見落とせません。altタグは画像の内容をテキストで表現するもので、クローラーが画像の内容を理解する助けになります。適切なaltタグを設定することで、画像検索でもヒットしやすくなります。
内部SEOでは、クローラーの巡回を促す施策も重要です。XMLサイトマップを作成してクローラーにWebサイトの構造を示したり、関連コンテンツへの内部リンクを設定してクローラーを誘導したりすることが効果的です。
パンくずリストを設置してユーザーのWebサイト内での位置を表示することも、ユーザビリティの向上とクローラーの巡回促進につながります。SSLを適用して情報暗号化によるセキュリティを強化したり、重複URLを統一したりすることも、内部SEOでは重要な施策と言えます。
加えて、robots.txtを設置してクロール不要なページを制御したり、構造化データをマークアップして検索結果にリッチスニペットを表示させたりすることも、内部SEOでは効果的です。
ユーザビリティを担保することも内部SEOでは重要です。例えば、文字サイズを適切に設定してユーザーが読みやすいようにすることや、404エラーページを設定して離脱を防ぐことが求められます。
内部SEOの重要性
内部SEOは、検索エンジンからの流入を増やすために非常に重要です。適切な内部SEO対策を行うことで、検索エンジンがWebサイトの内容を正確に理解し、適切なキーワードで上位表示されやすくなります。
特に、近年はGoogleのアルゴリズムがE-A-T(専門性、権威性、信頼性)を重視する傾向にあります。内部SEOを適切に行うことで、Webサイトの専門性や信頼性を高め、検索エンジンからの評価を上げることができます。
また、内部SEOはユーザビリティの向上にもつながります。適切な見出しタグや内部リンクの設定、パンくずリストの設置などにより、ユーザーがWebサイト内を円滑に移動できるようになります。これにより、ユーザーのエンゲージメントが高まり、滞在時間の増加やコンバージョン率の向上が期待できます。
外部SEOとは
外部SEOとは、自社のWebサイトの外部で行うSEO施策のことを指します。主な目的は、他のWebサイトから自社サイトへの被リンク(バックリンク)を獲得することにあります。
検索エンジンは、質の高い他サイトからの被リンクを、自社サイトの価値や信頼性を評価する重要な指標の1つとみなしています。つまり、多くの優良サイトから被リンクを獲得できれば、自社サイトの検索順位が上昇し、SEO効果が高まるというわけです。
外部SEO対策の具体例
外部SEO対策には様々な方法がありますが、以下は代表的な施策例です。
- 他サイトへのゲストブログ投稿や寄稿
- 質の高いコンテンツの作成と発信
- ソーシャルメディアでのコンテンツ拡散
- プレスリリースの配信
- 有力メディアやインフルエンサーとのタイアップ
- 業界関連のディレクトリへの登録
- 他サイトとの相互リンクの設定
外部SEOの重要性
外部SEOが重要視される理由は、以下の3点に集約されます。
- 検索順位の向上
良質な被リンクを数多く獲得することで、検索エンジンから自社サイトの価値を高く評価してもらえる可能性が高まります。その結果、検索順位が上昇し、自然流入の増加につながります。 - ブランド認知度の向上
他の有力サイトから被リンクを獲得することで、自社ブランドの露出機会が増え、認知度の向上が期待できます。特にユーザーからの信頼が厚いサイトからの被リンクは、自社の信用力を高めるのに効果的です。 - リファラルトラフィックの獲得
被リンク元のサイトを訪れたユーザーが、リンクをクリックして自社サイトに流入する「リファラルトラフィック」を獲得できます。この流入は自然検索とは異なる経路でのユーザー獲得につながります。
加えて、外部SEOは長期的な視点で継続的に取り組むべき施策であるといえます。コツコツと質の高い被リンクを積み重ねることで、徐々にSEO効果が高まっていくでしょう。
内部SEOの実践方法
ここでは、内部SEOの実践に欠かせない3つのポイントについて詳しく解説します。
コンテンツ最適化のポイント
内部SEOにおいて、コンテンツの質は最も重要視されます。検索エンジンは、ユーザーに正確で有用な情報を提供することを目的としているため、専門性、権威性、信頼性(E-A-T)の高いコンテンツが高く評価されます。特に、健康や金融などのYMYL(Your Money Your Life)領域では、より厳格な基準が適用されます。
コンテンツ最適化のポイントは以下の通りです。まず、ページタイトル(h1タグ)に上位表示を狙うキーワードや関連語を含めることで、検索エンジンにページの主題を明確に伝えます。次に、見出しタグ(h2~6)を適切に使用し、文章構造を論理的に構築します。これにより、クローラーがコンテンツを理解しやすくなります。
また、meta descriptionを最適化することも重要です。これは、検索結果ページでタイトルの下に表示される説明文で、ユーザーのクリック率に大きな影響を与えます。このタグ内にターゲットキーワードを自然に盛り込み、ページの内容を的確に要約することが求められます。
画像については、altタグを適切に設定しましょう。altタグは、画像の内容をテキストで表現するもので、視覚障害者のアクセシビリティ向上や、画像の読み込みに失敗した際の代替テキストとしても機能します。キーワードを含めつつ、画像を正確に説明することを心がけてください。
サイト構造の最適化
内部SEOでは、クローラーがWebサイト内を効率的に巡回できるよう、サイト構造を最適化する必要があります。そのために重要なのが、XMLサイトマップの作成です。XMLサイトマップは、Webサイトの構造を示すファイルで、クローラーにページの所在を伝える役割を果たします。定期的に更新することで、新しいページがスムーズにインデックスされるようになります。
内部リンクの最適化も欠かせません。関連性の高いコンテンツ同士を内部リンクで結ぶことで、クローラーがサイト構造を理解しやすくなるだけでなく、ユーザーの回遊性も高まります。その際、アンカーテキストにキーワードを含めることで、リンク先ページの関連性を明示できます。
パンくずリストの設置も有効です。パンくずリストは、ユーザーがWebサイト内のどの位置にいるかを示すナビゲーションで、階層構造を一目で把握できます。これにより、ユーザビリティが向上するとともに、クローラーによるページ理解も促進されます。
セキュリティ面では、SSL(https)の適用が必須です。2014年以降、GoogleはSSLを適用したサイトを優先的に評価する方針を打ち出しています。情報暗号化によってユーザーの安全性が担保されるだけでなく、検索順位の向上にもつながるのです。
テクニカルSEOの実装
テクニカルSEOとは、Webサイトの技術的な側面からSEO対策を行うことを指します。具体的には、URLの正規化やrobots.txtの設置、構造化データのマークアップなどが挙げられます。これらの施策は、クローラーによるWebサイトの解釈を助け、検索エンジンからの評価を高めることにつながります。
URLの正規化では、重複コンテンツによるSEO評価の低下を防ぐため、統一したURLを設定します。例えば、『https://example.com』と『https://example.com/index.html』といった重複URLを、正規URLに統一するのです。これにより、クロール効率が改善され、被リンクの分散も防げます。
robots.txtは、Webサイト内のクロール不要なページを指定するファイルです。管理画面やプライバシーポリシーなど、検索エンジンに表示する必要のないページを記述することで、クロールリソースを節約できます。ただし、robots.txtで指定したページは検索エンジンに一切表示されなくなるため、慎重に設定する必要があります。
構造化データのマークアップは、検索結果ページにリッチスニペットを表示させるための施策です。製品の価格や在庫状況、レビュー評価などをスキーママークアップすることで、通常の検索結果よりも目立つ形で情報を提示できます。これによって、クリック率の向上が期待できるでしょう。
加えて、ユーザビリティの観点からも最適化が求められます。文字サイズを適切に設定し、読みやすさを確保することはもちろん、ページ速度の高速化にも注力しましょう。具体的には、画像サイズの軽量化や、CSSやJavaScriptのミニファイ化などが有効です。
また、ページが存在しない場合に表示される404エラーページも最適化しておくことをおすすめします。単にエラーメッセージを表示するだけでなく、サイトトップへの誘導リンクを設置することで、ユーザーの離脱を防ぐことができるのです。
最後に、モバイル端末への対応も忘れてはいけません。レスポンシブWebデザインを採用し、モバイルでも快適に閲覧できるサイト設計を心がけましょう。
外部SEOの実践方法
ここでは、外部SEOの実践に欠かせない3つのポイントについて詳しく解説します。
質の高いバックリンクの獲得
バックリンクとは、他のWebサイトからあなたのサイトへのリンクのことです。検索エンジンはバックリンクの質と量を評価し、サイトの権威性を判断します。質の高いバックリンクを獲得するためには、以下の方法が有効です。
- ゲストポスティング:自サイトの専門分野に関連する他サイトに記事を寄稿し、その記事内に自サイトへのリンクを含めてもらいます。これにより、関連性の高いバックリンクを獲得できます。
- インフルエンサーとのコラボレーション:業界で影響力のあるインフルエンサーとコラボレーションし、自サイトへのリンクを含んだ記事やソーシャルメディアの投稿を依頼します。インフルエンサーの信頼性が自サイトに伝播されます。
- 質の高いディレクトリへの登録:自サイトの専門分野に関連する質の高いディレクトリに登録します。ただし、スパム的なディレクトリは避けましょう。登録する際は、サイトの説明文を魅力的に書くことが重要です。
- 関連サイトからの引用:自サイトのコンテンツが他サイトで引用されるように努めます。引用されるためには、オリジナリティのある質の高いコンテンツを提供し続ける必要があります。
ソーシャルメディア活用法
ソーシャルメディアは、外部SEOに欠かせないツールです。自サイトのコンテンツをソーシャルメディアで積極的に共有し、ユーザーのエンゲージメントを高めることで、間接的にSEO効果が期待できます。効果的な活用法は以下の通りです。
- コンテンツの最適化:ソーシャルメディアでシェアされやすいコンテンツを作成します。画像やビデオを活用し、簡潔でインパクトのあるタイトルを付けましょう。また、各ソーシャルメディアの最適な投稿フォーマットを意識します。
- ハッシュタグの活用:投稿には関連性の高いハッシュタグを付けます。ハッシュタグによって、同じ興味を持つユーザーにリーチできる可能性が高まります。ただし、使いすぎには注意しましょう。
- インフルエンサーとのコラボレーション:バックリンク獲得と同様に、インフルエンサーとコラボレーションし、自サイトのコンテンツをシェアしてもらいます。インフルエンサーの影響力によって、より多くのユーザーにリーチできます。
- ユーザーエンゲージメントの向上:ユーザーからのコメントやメンションに積極的に返信し、エンゲージメントを高めます。エンゲージメントが高いほど、ソーシャルメディアのアルゴリズムで優先的に表示される可能性が高まります。
オフラインでのSEO対策
外部SEOはオンライン上の施策だけではありません。オフラインでも、自サイトの認知度を高め、間接的にSEO効果を得ることができます。以下は、オフラインでのSEO対策の例です。
- 名刺やチラシへのURL掲載:名刺やチラシなどのオフラインツールに自サイトのURLを掲載します。オフラインで出会った人がオンラインで自サイトを訪問する可能性が高まります。
- イベントやセミナーでの発表:自社や自社サイトに関連するイベントやセミナーで発表する機会を設けます。発表の中で自サイトを紹介し、来場者にアクセスを促しましょう。
- パートナーシップの構築:自社や自社サイトと関連性の高い企業とパートナーシップを構築します。パートナー企業のWebサイトから自サイトへのリンクを獲得できる可能性があります。
- オフラインメディアへの露出:新聞や雑誌などのオフラインメディアに取り上げられる機会を作ります。
まとめ
本記事では、内部SEOと外部SEOについて、それぞれの定義や目的、具体的な対策方法を詳しく解説しました。内部SEOでは、コンテンツの最適化やサイト構造の改善、テクニカルSEOの実装が重要であり、外部SEOでは、質の高いバックリンクの獲得やソーシャルメディアの活用、オフラインでの認知度向上が鍵となります。

River編集部
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