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自然検索の順位ごとのクリック率ってどれくらい?1位の場合は?

最終更新日:

自然検索の順位ごとのクリック率ってどれくらい?1位の場合は?

検索順位は上位に表示されるほどクリック率は高くなりますが、具体的にどの程度の差があるのでしょうか。

 

本記事では自然検索の順位ごとの平均クリック率や、1位の検索結果が獲得するクリック率について解説します。

 

さらに、タイトルやメタディスクリプションの最適化、リッチスニペットの活用など、CTRを向上させるための具体的な方法についても詳しく紹介します。Webサイトのクリック率を高めたいとお考えの方はぜひ参考にしてください。

検索結果のCTRとは

検索結果のCTRは、検索エンジン最適化(SEO)において重要な指標の一つです。ここでは、CTRの定義と重要性、CTR改善によるSEO効果について詳しく解説していきます。

CTRとは

CTR(Click-Through Rate)とは、検索結果ページ(SERP)で広告やオーガニック検索結果がクリックされた回数を、その広告や検索結果の総表示回数で割った割合のことを指します。つまり、CTRは検索ユーザーがどの程度の頻度で特定の検索結果をクリックするかを示す指標だと言えます。

 

CTRは、SEOにおいて非常に重要な役割を果たします。高いCTRは、検索エンジンに対してそのページが検索ユーザーにとって有用であると示唆するシグナルとなります。

 

これにより、検索エンジンはそのページを上位に表示しやすくなり、結果的にWebサイトへのオーガニックトラフィックが増加することにつながるのです。

 

また、CTRはユーザーエンゲージメントの指標としても活用できます。高いCTRは、検索ユーザーがそのページに関心を持ち、クリックしてサイトを訪問していることを示しています。これは、コンテンツの質や魅力度が高いことの証明にもなり得るでしょう。

CTR改善によるSEO効果

前述の通り、高いCTRを獲得することはSEOに良い影響を与えます。検索エンジンは、ユーザーシグナルを重要な順位決定要因の一つとみなしています。

 

つまり、検索ユーザーに支持され、多くクリックされるページは、検索エンジンから高く評価され、順位が上がりやすいということです。

 

また、CTR改善は、検索結果ページにおけるクリック獲得競争においても有利に働きます。たとえ上位表示を獲得できていなくても、魅力的なタイトルタグやメタディスクリプションを設定し、検索ユーザーの興味を引くことができれば、クリック率を高めることができるでしょう。これにより、より多くのオーガニックトラフィックを獲得することが期待できます。

検索順位ごとの平均クリック率

検索結果の順位は、ウェブサイトへのトラフィックを大きく左右する重要な要素です。検索結果の上位に表示されるほど、そのページへのCTRが高くなる傾向があります。

 

では、具体的に検索順位ごとの平均クリック率はどのようになっているのでしょうか。

 

ここでは、1位の検索結果のCTR、2位以下の検索結果のCTR、そしてモバイルとデスクトップにおけるCTRの違いについて詳しく見ていきましょう。

1位の検索結果のCTR

検索結果の1位は、最も目立つ位置であり、ユーザーに最初にクリックされる可能性が高いポジションです。Advanced Web Rankingの調査によると、1位の検索結果の平均クリック率は33.85%にも及びます。

 

つまり、検索結果の1位を獲得することができれば、検索者の約3分の1がそのページを訪問することになるのです。これは、検索トラフィックを大幅に増やすために非常に重要な要素だと言えるでしょう。

 

また、1位の検索結果は、ユーザーからの信頼度も高く、ブランド認知度の向上にも寄与します。検索結果の上位に表示されることで、ユーザーはそのウェブサイトが信頼できる情報源であると認識するようになります。

 

したがって、SEO施策において、1位の検索結果を目指すことは非常に重要な目標の一つと言えるでしょう。適切なキーワード選定、質の高いコンテンツ作成、そして効果的なリンク構築などの取り組みを通じて、1位の獲得を目指すことが求められます。

2位以下の検索結果のCTR

では、2位以下の検索結果のCTRはどのようになっているのでしょうか。同じくAdvanced Web Rankingの調査では、2位の平均クリック率は13.05%、3位は11.39%、4位は5.46%、5位は3.88%となっています。

 

このデータから、検索結果の順位が下がるにつれて、クリック率が大幅に低下していくことがわかります。1位と2位のCTRの差は約20%もあり、上位の順位を獲得することの重要性が浮き彫りになっています。

 

ただし、2位以下の検索結果であっても、適切なSEO施策を行うことで、一定のトラフィックを獲得することは可能です。魅力的なタイトルやメタディスクリプションの作成、関連性の高いキーワードの使用、そしてユーザーの検索意図に合致したコンテンツの提供などを通じて、クリック率の向上を図ることができるでしょう。

 

また、検索結果の上位を独占している競合サイトがいる場合、それらのサイトとは異なる切り口や付加価値を提供することで、ユーザーの興味を引き付けることも重要です。独自性のあるコンテンツや、ユーザーの悩みを解決するような情報を発信することで、クリック率の向上につなげていくことができるでしょう。

モバイルとデスクトップのCTRの違い

近年、モバイルデバイスの普及に伴い、モバイル検索が急速に増加しています。それに伴い、モバイルとデスクトップにおけるCTRの違いにも注目が集まっています。

 

Advanced Web Rankingの調査では、モバイル検索におけるCTRは、デスクトップ検索と比較して全体的に低い傾向にあることが明らかになっています。例えば、モバイル検索における1位のCTRは28.6%であるのに対し、デスクトップ検索では33.85%となっています。

 

この差は、モバイルデバイスの小さな画面サイズや、検索結果の表示方法の違いなどが影響していると考えられます。モバイルデバイスでは、検索結果の上位にある情報がより重要視される傾向があり、下位の結果はスクロールしなければ見えない場合が多いのです。

 

したがって、モバイル検索におけるSEO施策では、検索結果の上位を獲得することがより一層重要になってきます。モバイルフレンドリーなウェブサイト設計、ページの読み込み速度の最適化、ローカルSEOの活用などを通じて、モバイル検索でのCTR向上を目指す必要があるでしょう。

検索結果のCTRを改善する方法

高いCTRを達成するには、検索結果ページ(SERP)で目立つ存在となり、ユーザーにクリックを促す必要があります。

 

ここでは、CTRを改善するための3つの効果的な方法を詳しく解説します。タイトルとメタディスクリプションの最適化、リッチスニペットの活用、ユーザー体験の向上です。これらの手法を適切に実装することで、検索順位が同じでもより多くのクリックを獲得することができるでしょう。

タイトルとメタディスクリプションの最適化

検索結果ページでユーザーの目を引くためには、タイトルとメタディスクリプションが重要な役割を果たします。これらの要素を最適化することで、クリック率を大幅に改善できます。

まず、タイトルは検索クエリに関連性が高く、ユーザーにとって魅力的なものにする必要があります。タイトルには主要なキーワードを含め、できるだけ先頭に配置しましょう。

 

また、ブランド名やユニークな価値提案を盛り込むことで、他の検索結果と差別化できます。

メタディスクリプションは、タイトルを補完し、ページの内容を簡潔に説明する役割を担います。ここでも、検索クエリに関連するキーワードを自然に織り込みながら、ユーザーに対してページの価値をアピールしましょう。メタディスクリプションは160文字以内に収めるのが理想的です。

 

さらに、タイトルとメタディスクリプションには行動喚起を促す言葉(CTA)を盛り込むことをおすすめします。「今すぐチェック」「無料でダウンロード」などの表現を使うことで、ユーザーのクリックを後押しできます。

リッチスニペットの活用

リッチスニペットは、検索結果に追加情報を表示する機能です。星評価、価格、在庫状況などの情報を示すことで、通常の検索結果よりも目立つ存在になります。

 

CTR改善に役立つリッチスニペットの種類には、以下のようなものがあります。

  • レビュースニペット(星評価と評価件数)
  • 製品スニペット(価格、在庫状況、レビュー情報)
  • レシピスニペット(材料、調理時間、カロリー情報)
  • FAQスニペット(よくある質問と回答)

これらのリッチスニペットを表示するには、構造化データをサイトに実装する必要があります。スキーママークアップと呼ばれる特殊なHTMLタグを使って、Googleにページの内容を明示的に伝えることで、リッチスニペットの表示が可能になります。

 

例えば、レビュー情報を構造化データで指定することで、検索結果に星評価が表示されるようになります。これにより、他の検索結果と一線を画し、ユーザーのクリックを獲得しやすくなるでしょう。

ユーザー体験の向上

検索結果のクリック率を高めるには、ユーザー体験(UX)の向上も欠かせません。サイトの読み込み速度、モバイルフレンドリー度、コンテンツの質などが、UXに大きな影響を与えます。

 

読み込み速度が遅いサイトは、ユーザーに敬遠されがちです。Googleの調査によると、モバイルサイトの読み込みに3秒以上かかると、53%のユーザーが離脱してしまうそうです。サイトの表示速度を改善するには、画像の最適化、キャッシュの活用、不要なプラグインの削除などが有効です。

 

また、モバイル端末でのユーザー体験も重要な要素です。レスポンシブデザインを採用し、どのデバイスでも快適に閲覧できるサイトを目指しましょう。モバイルフレンドリーテストでサイトをチェックし、改善点を見つけることをおすすめします。

 

最後に、コンテンツの質の高さもユーザー体験に直結します。検索意図を的確に捉えた有益なコンテンツを提供することで、ユーザーの満足度は高まります。満足したユーザーは、再訪問や口コミ効果にもつながるでしょう。コンテンツ作成においては、EAT(Expertise, Authoritativeness, Trustworthiness)を意識することが大切です。

CTR改善の効果測定と分析

CTRを改善するためには、現状のCTRを正確に把握し、施策の効果を適切に測定・分析することが不可欠です。

 

ここでは、Google Search Consoleを用いたCTRの確認方法、A/Bテストによるタイトルとメタディスクリプションの最適化、そして長期的なCTR改善がSEOに与える影響について詳しく解説していきます。CTR改善の取り組みを通して、自然検索からのトラフィックを増やし、ビジネスの成長に繋げていきましょう。

Google Search Consoleを用いたCTRの確認

CTR改善の第一歩は、現状のCTRを正確に把握することです。Google Search Console(GSC)は、ウェブサイトのオーナーが自然検索のパフォーマンスを確認するための無料ツールです。

 

GSCの「パフォーマンス」レポートでは、ウェブサイトが表示された検索クエリ、クリック数、表示回数、平均順位、CTRなどの重要な指標を確認できます。

 

GSCにアクセスし、対象のウェブサイトを選択します。「パフォーマンス」タブをクリックし、日付範囲を設定します。

 

「クエリ」や「ページ」、「国」などのディメンションを選択し、それぞれの指標を確認していきましょう。特に、クリック数と表示回数の割合であるCTRに注目します。

 

GSCのデータを詳細に分析することで、CTRが低いページや検索クエリを特定し、改善の優先順位を決めることができます。

また、競合他社との比較や業界平均とのベンチマークを行うことで、自社のCTRレベルを客観的に評価することも可能です。

A/Bテストによるページ最適化

検索結果ページにおいて、ユーザーが最初に目にするのはページタイトルとメタディスクリプションです。これらの要素を最適化することで、クリック率を大幅に改善できる可能性があります。

 

A/Bテストは、異なるバージョンのタイトルやメタディスクリプションを比較し、より高いCTRを達成するための有効な手法です。

 

まず、GSCのデータを基に、CTRが低いページやクエリを選定します。次に、それらのページのタイトルとメタディスクリプションを分析し、改善案を複数作成します。

 

改善案では、ターゲットキーワードの適切な配置、ユーザーにとっての価値提案、行動喚起の明確化などを考慮しましょう。また、文字数制限(タイトル60文字、メタディスクリプション120〜150文字)にも注意が必要です。

 

準備ができたら、オリジナルのバージョンと改善案をA/Bテストツール(Google Optimize等)を用いてテストします。

 

一定期間(通常2〜4週間)のテスト後、勝者バージョンを判定し、そのバージョンを本番環境に適用します。このサイクルを繰り返すことで、継続的なCTR改善が可能になります。

まとめ

検索順位ごとのCTRを理解し、SEOの観点から改善する方法について解説しました。検索結果の1位は平均33.85%ものCTRを獲得しており、上位表示の重要性が明らかになっています。

 

タイトルやメタディスクリプションの最適化、リッチスニペットの活用、ユーザー体験の向上など、様々な施策を通じてCTRを改善することで、SEO効果の最大化が期待できるでしょう。

 

自社サイトのCTRを正確に把握し、データに基づいた継続的な改善サイクルを回すことが重要です。SEOの重要指標であるCTRの向上に取り組み、自然検索からのトラフィック増加を目指しましょう。

この記事を書いた人

River編集部

株式会社Riverはデジタルマーケティングの支援を中心とした事業を行う企業であり、小規模・中小企業〜大企業まで多様な企業の支援実績があります。本記事はRiverの支援実績をもとに、マーケティング課題を持つ企業の役に立つことができれば。という想いから執筆しています。マーケティングに関するご相談がございましたら、気軽にお問い合わせください。

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